☆     若者受けしつつある大相撲なんだから_

 先に両手を土俵について立ち合いをする大栄翔がいつもと違い、ん?と思ってたら、それがむしろ有利な立ち合いになって攻勢を掛けることになったのだが、でもリズムが違ったということか実力を発揮しながら相撲に勝って勝負に負けたという言葉そのものの結果になってしまいました。 でも、今現在の状況で平常心でいられるわけがなくこういう躓きがあるのはしょうがないのだろうね。 敗戦の弁も潔い。

 他にも、この決まり手は取り組みの流れの中でついでに出るもので技と言えるほどのものではないと考えていたのが申し訳なくなるような小兵翠富士の見事な肩透かしに、それに、対戦相手は文字通り足元がすくわれそうで落ち着かないだろうなと思わせる照強の足取りと、これまでの大相撲は高齢者の楽しみというイメージから若者受けする部分が多くなってきているような気がします。 

 それだけに行司の式守伊之助が進退伺を申し出たという結びの隠岐の海と正代の微妙な土俵際、優勝争いという興行意識が働いたのか時間を気にしたのかと勘繰りたくなる決着にちょっと引っかかってしまったのであります。 理不尽や不公平を仕方ないと受け入れる世代から、そういうことを忌避する世代に移ってきていることを意識しなくてはいけないです。