☆        映画の飢えしのぎに_

 画と音楽が良い映画ならそれだけでそこそこ満足できるのだけど、普段からそういう好みに合う上映作品が少ないのにウイルス騒動のこの時節では映画館観賞は絶望的で、だからといって環境の良くない家でのDVD観賞に長時間割くのも億劫だしと、そういう時にはYoutubeでつまみ食いをしてしばし飢えを凌いでいます。

 以前にもどこかで紹介した憶えがあるが、複数の映画作品からこれといったシーンをカットしてそれをごく自然に見えるように編集し、ショスタコーヴィチの「セカンド・ワルツ」をテーマにした1本のミュージックビデオに創り上げてあり、編集の技術も音楽と映像に対するセンスも良くて感心させられる。

 長くて退屈な映画だとの評もあるルキノ・ヴィスコンティ作品『山猫』に、ワルツを踊るシーンだけでも大いに価値があると思っているのだけど、ここではその価値があるところだけを抜き出してあり、他にもジョー・ライト監督の『アンナ・カレーニナ』など数々の舞踏場面を観ることが出来まして、上流階級の人々の上品そうな上辺と穏やかならぬ心のうちという二面性を演じる俳優の演技力が楽しめます。