☆     勘違いから  「夏の河・・・」_

 一昨日に述べた「炎天の遠き帆やわが心の帆」の他にも山口誓子の句には「夏の河赤き鉄鎖のはし浸る」や「海に出て木枯らし帰るところなし」など好きな句が多くあるのだけど、実は俳句に興味を持ち始めた頃には、「夏の河・・・」の名句を、山あいの濃い緑を反映している夏の河と赤い鉄錆(クサリではなくてサビ)に覆われたひなびた橋の色彩対比と受け止めて、懐かしさと寂寥感を感じさせる絵画的な効果で心落ち着く作品だなって思っていたことがあったんですな。

 鎖を錆と、端を橋と、まるで冗談のようなこの間違った読み方に、もし作者の山口誓子さんがそれを知ったら腹を立てられるかな?と考えると、案外そういうことはなく微笑んでいらっしゃるような気がする。 絵画でも映画でも音楽でも、趣味を増やすための入り口はそのような勘違いからってことはよくあるし、まず何事にも興味を持つことが肝心なのではないかと。



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